日航機事故と歯科

災害歯科

昭和60年(1985年)の日本航空123便墜落事故から今日で34年経ちました。

当時はまだ私が赤ちゃんだったので、その時の記憶は全くありませんが、大学生の時の講義で、この事故のご遺体の身元確認を行った先生の話を聞いたり、当時の身元確認の様子を収めた資料を拝見したことがあります。

事故の中でも旅客機の事故は遺体の損傷が激しく、大勢の人が搭乗していることから、事故後の身元確認が非常に困難です。

自動車事故などでは、まず最初に外見や持ち物によって身元を特定していきますが、それが不可能なほど損傷が激しい場合は歯科所見を参考にします。

なぜ歯なのかと言うと、歯は人体で最も硬い組織であり、骨のように再自己修復する事が無いからです。

少しでも歯を削ったり、詰め物や被せ物をするというのは、歯に永久に消えない記録を刻み付けるという事なのです

たとえ歯を削った事がなくても、口の中の所見やレントゲン、歯型などがあれば身元の確認に繋がります。

皆さんにお願いがあります。

ご家族や大切な人がどこの歯科医院に通っているのか把握しておいて下さい。

万が一、事故や事件で歯科による身元確認が必要になった場合に、どこの歯科医院に歯や口の情報(カルテやレントゲンなど)があるのか、分かっている場合は身元確認がとてもスムーズに行えます。

事故や事件のみならず、津波や地震、火事などの災害に巻き込まれると歯科による身元確認でなければ身元が特定できない場合があります。

そのような時に、1日でも早く、1人でも多くの方がご家族の元に帰る事ができるように。

是非ともお願いいたします。

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