・子供の歯並びを改善する咬合誘導(こうごう-ゆうどう)
咬合誘導とは、子供の歯から大人の歯へ生え変わる時期に、取り外し式の装置を使ったり、舌や唇のトレーニングをする事でかみ合わせを改善する治療です。
・矯正との違いは?
矯正は歯の一つ一つにワイヤーを付けて歯を動かす治療です。費用と期間がかかりますが、完ぺきな歯並びに仕上がります。
咬合誘導は、歯の生え変わりの時期(6~12歳ごろ)に歯並びが悪くなる原因を取り除くことで歯並びを改善していきます。
- あごが小さいため歯並びが悪い → あごを広げる装置を使用し改善
- 指しゃぶりや舌を前に出す癖により出っ歯に → 癖を取り除き改善
・歯並びが悪くなってしまうのは何故なのか?
顎(あご)の大きさと歯の大きさのバランスが取れていない、または習慣や習癖によって歯や顎に力が加わることによって起こります。
歯並びを悪くする習慣や習癖
・歯並びを治すには
歯に対して顎が小さい場合は顎を広げて大きくするマウスピース型の装置を付けて治療します。
中央のネジを操作することで顎が広がります
習癖により歯並びが悪くなっている場合には、習癖が改善するようカウンセリング指導をいたします。特に 舌で歯を押す(舌突出癖)がある場合は上下の前歯が開いてしまうので、舌を正しい位置に置く訓練が必要です。
奥歯は噛んでいるが前歯は噛んでいない
上の前歯が出すぎている(出っ歯)場合や下あごが小さい場合は、下あごを前に誘導して正しいかみ合わせにする装置を使用します。
・治療費について
上あごを広げて歯並びを改善する咬合誘導装置(マウスピース型)…10,000円~~
下あごを前方に誘導する咬合誘導装置(マウスピース型)…5,000円~
装着後は2~4週おきに調整が必要です。装置を装着していると虫歯になりやすいので来院時には歯の清掃とフッ素塗布を行います。
・注意事項
- 取り外しができるタイプなので、一日10時間以上の使用が必須です。使用時間が短い場合は効果が十分に出ない事があります。
- 歯並びが極端に悪い場合や、顎や顔の骨格に問題がある場合,歯の先天欠如等がある場合は矯正専門のクリニックを紹介いたします。