歯髄温存療法

歯髄温存療法の解説

歯がしみて痛む場合は、下の図のように虫歯が歯の中の神経(歯髄)近くまで達しています。

このような場合、虫歯を取ると神経が傷つき炎症を起こしてしまいます。

こうなってしまうと、神経が痛みだすので、神経を抜く事になってしまいます。

そこで、歯髄温存療法では神経を守るために、深い虫歯は残してその手前まで虫歯をとります。

その後、虫歯を取った穴の中に消毒薬を入れて深い虫歯を殺菌し、歯髄を保護する作用のある薬剤(緑)を入れて仮の蓋(黄)をします。

薬剤の作用により3〜6ヶ月で虫歯付近の歯髄が石灰化し象牙質が厚くなってきます。

象牙質が厚くなった事を確認したら、虫歯を全て取り除きます。その後は最終的な詰め物や被せ物をして治療終了です。

これにより神経を安全に残すことができます。

注意点

薬剤の作用により術後1~7日程度は、歯に違和感や軽度の痛みを感じることがあります。

大半のケースでは1週間前後で治りますが、体調や歯の状態によっては、ごくまれに強い痛みが出てしまうことがあり、断髄法を行う事があります。

治療成功率が高い歯

  • 歯髄が炎症を起こしていない(何もしない時には痛くない)
  • セメントもしくは仮歯などでしっかり蓋ができる歯である

治療成功率が低くなる歯

  • 歯髄が炎症をおこしている場合
  • 重度の歯周病になっている歯
  • 歯がすり減るなど、歯の高さが低く十分な薬剤を詰められない場合

上記の場合は歯髄が感染して死滅したり痛みが出てしまう場合があります。その場合は神経の一部を取り除く治療を行います。

このような場合は治療できません

  • 歯髄の一部もしくは全部が死滅している場合(冷たさを感じない)
  • 歯の根が割れている場合
  • 継続して通院できない場合

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