酸蝕歯(さんしょくし)とは?
酸蝕歯とは酸性の食べ物,飲み物や嘔吐した胃酸によって歯が溶けてしまう事です。
歯が溶けてしまうと、歯がしみて痛みやすくなったり、歯が割れて詰め物,被せ物が取れやすくなってさnしまいます。
その発生頻度は国民のおよそ5人に1人(約20%)と言われています。
酸蝕歯の原因
歯はpH5.5以下で溶け始めてきます。
pH5.5以下の飲食物を常に摂り続けていると酸蝕歯になってしまいます。
- みかん、グレープフルーツ、レモンなどの柑橘類
- イチゴ、パイナップル、ブドウなどのフルーツ全般
- コーラなどの炭酸飲料、スポーツドリンク、エナジードリンクなどの飲料
- 炭酸水
- 黒酢、クエン酸、ビタミンCなどの調味料やサプリメント、ワインや焼酎などのお酒など
また、拒食症や過食,ストレスで嘔吐を繰り返している場合も酸蝕歯になります。
酸蝕歯の治療
食生活の指導
飲食物が原因の場合は、食生活を見直していただく必要があります。
1週間に食べたり飲んだりした物を表に記入していただき、酸性の飲食物を頻繁に摂取しないよう注意していただく事が治療の第一歩です。
フッ素の塗布
フッ素を塗ると、歯の耐酸性を上げ、溶けにくい歯にすることができます。
歯科医院で高濃度のフッ素を塗布し、家庭でもフッ素入り歯磨き粉を使用していただき、これ以上歯が酸で溶けないようにしていきます。
マウスピース
頻繁に嘔吐することが原因で酸蝕歯になっている場合は、専用のマウスピースを作成し嘔吐時に装着して歯を守ります。