前回は、家庭でできる歯を守るための嘔吐対策について書きました。
今回は歯科医院で行う対策について書いていきます。
歯を酸から保護するマウスピース
吐いて歯が溶けてしまうのは、胃酸が歯に触れるからです。
そうならないために、吐く前にマウスピースを装着することで、歯を保護することができます。
このマウスピースは、スポーツ用とは違い、歯の型取りをしてから歯にピッタリ合ったものを作っていきます。
厚さも1mm以下なので、それほど違和感はありません。
歯ぎしり防止用のマウスピースとほぼ同じですが、歯ぎしり用は噛む圧力に耐えるため厚さは1mm以上あります。
病気で本当に気分が悪い時はマウスピースを付けるのも困難かもしれませんが、過食嘔吐やストレスなどで日常的に吐いてしまう場合はマウスピースを使うのも一つの方法です。
歯科医院でのフッ素塗布
市販されているフッ素入の口腔ケア製品は1450ppmまでです。
歯科医院で使うフッ素塗布用のものはフッ素濃度が9000ppmなので、歯を保護する効果はとても高くなっています。
定期的に歯科医院でフッ素を塗る事で、歯の耐酸性をアップする事ができます。
歯をコーティング
薄いプラスチックの膜でコーティングし、酸から歯を守ります。
効果がありますが
- 上下の歯が接触する部分には塗れない。
- それ以外の部位でも、食事や歯磨きで取れてくるので、1〜2ヶ月おきに塗り直す必要がある
など欠点もあります。