時々、バラエティ番組で催眠術により、目が開かなくなったり、カラシを甘いクリームだと思って食べたりする事をやっているのを見かけます。
催眠術を使えば味覚や感覚を変える事ができますが、はたして歯の治療でも使えるのでしょうか?
アインスリー ミアース博士による自己催眠での歯科治療
麻酔をせず催眠だけで歯を抜歯した人がいます。
オーストラリアの催眠研究家 ミアース博士の書いた『自律訓練法―不安と痛みの自己コントロール』によると
博士は、歯茎に膿がたまり、口の中をメスで切開してから抜歯しなくてはならなくなり、なんと歯科医師に頼み込んで無麻酔で治療を受けたそうです!
これは恐らく、親知らずの抜歯だと思うのですが、無麻酔で切開,抜歯をするとなると我慢強いだけでは不可能です。麻酔により完全に痛みを消していないと失神するレベルの痛みです!
ミアース博士はどうやって催眠に入り痛みを消したのか?
『自律訓練法』の本によると、徹底的にリラックスすると痛みを不快と感じなくなるそうです。
博士は、腕に針をさしたりトゲの上に寝たりする荒行を行うインドのヨガ行者を尋ねた際に、痛みを感じないのか質問したところ
「痛みは感じるが不快ではない」
という答えだったそうです。
その後、帰国した博士は自己催眠を用いて石の上に寝たり、針をさしたりしても痛みを不快と感じない方法を研究し、上記の歯科治療を受けました。
実際に行うにはどうすればいいのか?
まず、本当に無麻酔で歯を抜くには、よほど自己催眠が上手くならないとムリです(笑)
本によれば、緊張している部位にリラックスするよう心の中で話しかけて、全身を深いリラックス状態にしていきます。
これをもっと体系化したシュルツの自律訓練法というのがあるので、詳しくは↓を読んでみてください。
まとめ
緊張していると痛みを感じやすくなるので、リラックス状態で歯科治療を受ければ、無麻酔とはいかなくても、痛みを軽減することができます。
歯ぎしりや食いしばりも、ストレスによる顎の筋肉の緊張が原因となってる場合がおおいので、自律訓練法は大いに効果ありかと思います。
私も現在、催眠については勉強中なので、新しい知識を得たらまたブログで報告します。