先日、ウチの息子(2歳8ヶ月)が39℃の熱を出し、吐いてしまいました。
すぐさま介抱して小児科に連れていき、事なきを得ましたが、その後に歯を見てみると…
歯の先端が白くなっていました。
これは胃酸によって歯が溶けてしまったために白くなっているのです。
強力な酸、胃酸
胃酸はpH1〜1.5の強酸です。
エナメル質はpH5.5以下になると溶けだすので、嘔吐により胃酸が歯にかかると、すぐに変化が出てしまうのです。
なぜ歯が白くなるのか?
歯が酸にさらされると、歯のハイドロキシアパタイトからカルシウムやリン酸イオンが溶けだしてきます。
これを脱灰(だっかい)と言います。
脱灰が起こると、ハイドロキシアパタイトの結晶が崩れて光を乱反射します。そのため白く濁った色になってしまうのです。
例えるなら透明なガラスに傷を付けると白く濁ってしまうのと同じです。
脱灰してしまったら、どうすればいいのか?
歯に穴があいておらず、白く濁っているだけであれば、唾液に含まれるカルシウムやリン酸イオンが再び歯に吸収されて元にもどります。
実際、ウチの息子も2日後には元通りになりました。
過食嘔吐などで毎日吐き続ける場合があると、歯の修復が間に合わず、溶けて歯が減っていきます。
そうならないためにも、しっかり口をゆすぎ、酸性では無い飲み物(お茶や水,牛乳等)を飲むようにしましょう。
家庭でできる嘔吐対策についてはコチラに書いてります。