南米のインディオは、虫歯で歯が痛む時はトウガラシを噛むそうです。
はたして、これは本当に効果があるのでしょうか?
実際に調べて実験してみました。
※絶対にマネしないでください。
カプサイシンには鎮痛効果がある
トウガラシの辛さはカプサイシンという物質によるものです。
Wikipediaで見てみると
Wikipediaより
TRPV1のアゴニスト(最も強力なアゴニストはレシニフェラトキシン:resiniferatoxin :RTX)であるカプサイシンで当該受容体を刺激すると痛覚神経は脱感作され、痛み刺激の伝達が抑制され痛みを感じにくくなることが知られている
簡単に説明すると
痛みを感じる受容体にカプサイシンが触れると、神経の伝達が抑えられて痛みを感じにくくなるそうです。
口内炎にトウガラシを塗ってみた
ちょうど年末の忙しさのせいか不摂生がたたり、舌に2つも口内炎ができてしまいました…
喋ったり、食べたりする時にもの凄く痛みます…
この口内炎にトウガラシを塗り、鎮痛効果を確かめてみたいと思います(笑)
トウガラシ軟膏の作成
トウガラシ軟膏を作ります。
まずは、市販の粉トウガラシを少量、皿に出します。
これにワセリンを混ぜて練ります。
写りがわるいですが、トウガラシ軟膏の完成です(笑)
粒の荒いトウガラシを使っているため、ツブツブしてますが、もっと細かい粉トウガラシを使えばしっかりした軟膏になるかと思います。
実際に塗ってみた結果
- 塗った直後…ワセリンが粉トウガラシを覆っているためか、塗った直後は何も感じず
- 3分後…少しずつビリビリして辛くなってくる
- 5〜10分後…辛さ,痛みがピークに達する。焼けたような熱さが襲ってくる。
- 10分後以降…辛さと痛みが消えてきて、口内炎に触っても痛みをあまり感じなくなる。
- 2〜3時間後…辛さが完全に消えた後もしばらくは、口内炎の痛みを感じる事はありませんでした。
まとめ
確かにトウガラシ(カプサイシン)には鎮痛効果がありました。
塗ってしばらくしてから襲ってくる辛さと痛みさえ耐えられれば、口内炎の痛みを表面麻酔薬なみに抑えていると思います。
しかし!
鎮痛効果を発揮するまでの刺激がかなりあるので、口内炎に塗るのにはかなり注意が必要です。
もしも、口腔癌になる直前の状態の口内炎だった場合、トウガラシの強烈な刺激により癌化してしまう恐れもゼロとは言いきれません。
また、幼児やトウガラシの刺激に弱い人は口内炎で苦しむよりさらに酷い痛みを感じてしまうかもしれません。
なので絶対にマネしないでください!