ブリッジ,入れ歯,インプラント以外の治療方法 〜歯の移植〜

歯が割れたり虫歯で抜く事になってしまった場合、その後の治療にはブリッジか入れ歯かインプラントの3つの中から選択する場合が多いと思います。

今回は、それ以外の選択について説明します!

歯の移植とは?

埋まってる親知らずや、歯並びが悪く噛んでいない歯は、無くても機能的には変わりません。

悪くなった歯を抜いてその直後に、他の部位の歯を最初に抜いた穴に入れれば、ちゃんとした歯として使うことができます。

これを歯牙移植(しがいしょく)と呼びます。

歯牙移植の歴史

NHKの番組でも取り上げられたり、ネットでも話題になったりして、最新の治療と思われるかもしれません。

実はその歴史は古く1500年代にはすでに行われていました。

18世紀にも欧米では行われていて、金持ちの主人が虫歯になった際に、使用人の健康な歯を抜いて移植したという話もあります。(免疫の問題で移植しても定着しなかったと思いますが。。。)

20世紀になってからも行われていましたが、1960年代以降は歯科材料の発達により強固なブリッジや、顎にピッタリあった義歯が作れるようになったので徐々に廃れていきました。

また、インプラントの登場により今ではほとんど行われておりません。

歯牙移植があまり行われなくなった理由

歯牙移植は日本では保険適用ですが、行ってる歯科医院は少ないです。

その理由は成功率が低いからです。

抜いた歯と全く同じ大きさの歯を移植するのであれば成功率はほぼ100%です。

しかしながら歯は1本1本の形が異なるため、抜いた穴にピッタリという事はほとんどありません。

その場合は歯の根や、抜いた穴の骨を削って調整するのですが、隙間があいているとバイ菌が入ってしまうので、うまく定着しません。

また、日本人が歯を失う原因の1位は歯周病ですが、歯周病で歯茎や歯槽骨が下がってしまうと歯を支えられないので、移植が難しくなります。

これらの理由から歯牙移植はあまり行われていないのです。

歯牙移植の条件

歯牙移植をするためにはいくつか条件があります。

条件1 歯周病ではないこと

歯周病でグラグラになって抜く場合は、抜いた穴に骨がほとんど残ってません。

その場合は移植ができません。

条件2 根尖病巣がないこと

虫歯が進行し、根の外の歯槽骨にまで膿が溜まることを根尖病巣(こんせんびょうそう)といいます。

根尖病巣はバイ菌の巣窟なので、移植後に感染してしまい移植が失敗する可能性が高くなります。

条件3 他の歯が揃っていること

移植した歯が定着するまで、2〜3週間ほどかかります。

その間は他の歯で噛んでもらう事になるのですが、残ってる歯が少ない場合は移植歯の安静が保てないので定着しなくなります。

条件4 抜いた歯と移植歯の根の形が似ていること

移植する歯はどの歯でもいい訳ではありません。

形や大きさが異なると定着が難しくなります。

基本的には、上の奥歯→上の親知らずを移植、下の奥歯→下の親知らずを移植、というように、近い歯で行います。

まとめ

移植の成功率は歯の状態によって異なるので、一概に成功率○○%とは言えません。

抜かなければならない親知らず等がある場合は、ダメ元で行うには良いと思います。

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