猫が虫歯にならないのはナゼか??

動物の歯

「虫歯にならなければいいのになぁ…」

虫歯になった事がある方なら誰もがそう考えると思います(笑)

動物の中には人と同じような虫歯菌を持つものもいて、フルーツなどの甘いものを主食にするコウモリには相当な数の虫歯菌がいるみたいです。(それでも糖分が少ないので虫歯にはならないみたいですが…)

野生動物にはほとんど虫歯になることは無いですが、ペットとして飼われていて、飼い主が自分の食べ物を与えてしまう場合は犬などは虫歯になってしまう事があります

が!

猫は虫歯にならないそうです。

その理由は何か

虫歯にならない理由その1 〜歯の形〜

猫は肉食獣なので歯の形は獲物を捕まえやすいように、全ての歯が尖った牙の形をしています。

人の奥歯のように溝があったり、隣の歯と歯の間に食べ物が挟まる事がないので、虫歯になりにくいのです。

犬も猫と似たような歯の形をしています。

しかしながら大型犬の一番奥の歯は人の奥歯と似たような形をした歯があることがあり、それが虫歯になりやすいそうです。

虫歯にならない理由その2〜唾液〜

人の唾液のpHは6.8〜7.0の中性ですが、猫の唾液はpH8.0くらいあります。

歯は虫歯菌の出す酸や、甘いものや酸性のものを食べて(飲んで)pH5.5以下になると溶けて穴が空いてしまいます。

普段のpHが高いほど虫歯になりにくいのです。

虫歯にならない理由その3 〜味覚〜

甘いものが嫌いという人はかなり少ないと思います。

以前ニュースで、クマが観光客の捨てたジュースの甘さを覚えてしまい、空き缶のゴミ箱をあさるようになった。というのを聞いたことがあります。

人に限らず、甘いものが好きな動物は多いのです。

しかし!

猫の味覚は、 甘さを感じることができません。

そもそも肉食獣なので、甘いもので栄養を取らなくてもいいように進化したんだと思います。

なので、好き好んで甘いものを摂らないので虫歯になりにくいのです。

人でも砂糖の摂取量の少ない地域ほど虫歯がすくないとのデータがあります。

虫歯予防には砂糖の摂取をコントロールする事が大切なのですね!

まとめ

猫は「歯の形」「唾液」「味覚」の三要素が虫歯予防に最も理想的なので虫歯にならないと考えられています。

しかし、虫歯が無いからと言って口の中に全く問題がおこらないワケではなく、猫も歯周病になります。おまけに『猫の破歯細胞吸収病巣(FORL)』という病気があり破歯細胞と呼ばれる歯を破壊する細胞が活性化し歯を破壊してしまう虫歯のような病気が猫に多く見られます。

虫歯が無くてもお口のトラブルは消えることがないのは人も同じですね…

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