食事中に誤って頬を噛んでしまう原因
食事中に頬を噛んでしまい「痛っ!」となった経験はありませんか?
日常的によく頬を噛んでしまうのは歯並びが悪く、上下の噛み合わせが原因の場合が多いです。
正常な噛み合わせ
正常な噛み合わせは、上の歯が少し頬側にずれて下の歯と嚙み合っています。
このズレが重要なポイントで、上の歯が少し頬側(外側)に出ていることにより、咀嚼時に頬を巻き込まないようになっているのです。

頬を噛みやすい嚙み合わせ
では上の歯と下の歯がズレずにまっすぐ噛んでいる場合はどうでしょうか。
この場合、噛んだ時に上下のズレが無いため、歯と歯の接点まで頬が接近します。(赤丸部分)
そのため、頬を噛みやすくなってしまいます。

治療方法
では頬を噛んでしまいやすい場合の治療方法はどのようなものがあるかというと
- 矯正
- 歯の形を変える
の2通りの治療方法があります。
矯正で歯並びを正しくしてしまえば、頬を噛むことは無くなります。しかし矯正には高額な費用と数か月〜年単位の時間がかかってしまうため、躊躇してしまう方も多いです。
その場合は、歯の形を変えることで治療します。
では実際にどうするかというと
下記の図のように、上の歯の頬側にプラスチックを盛ります(青い部分)

そうすると、頬を押しのけ、頬(赤線部分)が噛んでいる点から少し離れることになるので、頬を噛みにくくなります。
治療期間は数十分で、費用もあまりかからないので希望される患者様も多いです。
しかし、歯にプラスチックを貼り付けているだけなので、硬いものを噛んだ時に外れてしまうというデメリットもあります。