虫歯や歯根破折等で歯を1本抜く事になってしまった場合、保険で治すと入れ歯かブリッジを選択する事になります。
入れ歯は取り外しができ、ブリッジは取り外せません。
装着時の違和感や異物感は入れ歯の方が大きいとする意見が多いです。
では、機能的に見て入れ歯とブリッジはどれくらい差があるのか??
『1歯欠損患者における可撤性局部床義 歯と固定性架工義歯の咀嚼機能の比較 に関する研究』
という論文で、第一大臼歯を抜歯した患者7名(男4名,女3名)で入れ歯とブリッジを装着して、どちらが良く噛めるか調べたデータによると…
どちらもあまり変わりなかったそうです。
論文では、なぜ変わりないのかハッキリと理由が書かれていなかったのですが、私の推測では、
1本の歯の欠損だと入れ歯でもブリッジでも強固に固定できるので、あまり差がなかったと思われます。
もしこれが2本や3本歯が欠損している場合だったら、違う結果になっていたかもしれません。
結論
1本の歯の欠損ではブリッジでも入れ歯でも噛む能力には差がありません。
どちらか選べる場合は、見た目や着け心地、取り外しの手間などで好きな方を選びましょう。