高齢者の食欲低下、口の中が原因の可能性があります!

口内炎

「認知症のおじいちゃん,おばあちゃんが突然ご飯を食べなくなってしまった…」

施設や自宅で介護をされている方と話していると時々耳にいたします。

風邪や病気など身体に特に原因があるわけでもないのに食欲が低下してしまう場合、歯や口に問題がある場合があります。

認知症等で、どこが痛むのか伝えられない高齢者の場合は、そのまま放置されてしまうこともあります。

歯が痛いと食欲が落ちる

虫歯や口内炎、親知らずを抜いて痛む時にご飯が食べられなくなった経験はありませんか?

口の中が痛くなってしまうと、どんなに大食漢な方でも食欲が落ちてしまいます。

特に高齢で元々食欲が落ちている場合は、ちょっとした痛みやストレスでも全く食べなくなってしまうことがあります。

口の中の問題別対処法

まずは歯医者さんに診てもらう事が大切です。

しかしながら、なかなか予約が取れず最短でも1〜2週間後になってしまうなんて事もあります。

その間に家庭でもできることについて説明します。

虫歯

虫歯で歯が痛むのは、初期のうちは硬いものがあたった場合と温度差による刺激でしみてきます。

そのまま虫歯を放置していると、今度は歯の神経(歯髄)が炎症を起こし何もしなくても痛くなります。

初期のうちであれば、熱いもの冷たいものを避けて人肌程度の温度であれば、あまりしみません。

また固いものを避けて柔らかめものを食べさせて下さい。

明らかに大きな虫歯があり、歯の神経(歯髄)が炎症を起こしている場合は、歯科医に相談し、痛み止めを飲ませるべきか聞いてください。

入れ歯が合わない

何年も調整をしておらず、合わなくなってしまった入れ歯を使用していると、口の粘膜に傷がついて潰瘍(かいよう)になってしまいます。

こうなると噛む度に入れ歯が擦れて痛みが出て食べられなくなってしまいます。

このような場合、入れ歯を外して食べると痛みがなく食べることができます。

注意点は入れ歯が無いとうまく噛めないので、舌でも潰せる硬さの物を食べさせて下さい。

目安は、熟したバナナやお粥ぐらいの硬さです。

口内炎、歯茎の炎症

口内炎や歯茎が痛む場合は、なるべく柔らかく刺激の少ない物を食べさせて下さい。

口内炎に優しい食べ物,飲み物もお読みください。

まとめ

高齢者の食欲低下は様々な原因が考えられます。かかりつけのお医者さんや歯医者さん、ヘルパーさんなどと相談し原因を考えていく事が大切です。

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