「子供が車に乗るとすぐ酔ってしまう…」
「すぐ吐くのでバス旅行に行くのが大変…」
このようなお悩みを抱えているお父さんお母さんは多いと思います。
乗り物酔いの原因は、三半規管が発達途上のためだったり、精神的なものなど色々考えられますが、歯並びが原因の場合もあります。
乗り物酔いしやすい過蓋咬合
上の歯が下の歯を覆い隠してしまう過蓋咬合(かがいこうごう)というかみ合わせがあります。
過蓋咬合の場合は下あごの動きが妨げられて、常に後ろ方向に押されているような形になります。
なぜ過蓋咬合だと乗り物酔いしやすいのか?
ここで1つ実験をしてみましょう。
あごを引いて、舌も後ろに少し引いてみてください。
…どうですか? すこし気持ち悪くなってきませんか?
このまま車や電車に乗ったら… ほぼ確実に乗り物酔いしてしまいますよね。
実は過蓋咬合の子供は、常にこのような状態になっている事が多いのです。
過蓋咬合を予防するには
過蓋咬合の子供は、常に上の歯と下の歯を噛み合わせている歯の接触癖になっている事が多いです。
健康な人の場合、一日のうちで上の歯と下の歯が接触している時間はわずか20分と言われています。
一日に何時間も歯と歯を接触させていると、乳歯が削れて噛み合わせが深くなってしまったり、永久歯が十分に生えられず過蓋咬合になってしまうことがあります。
なので、過蓋咬合を防ぐためには食事以外で歯と歯をくっつけない(噛まない)事が大切です。
まとめ
過蓋咬合を防ぎ、乗り物酔いになりにくくするためには
- 上の歯と下の歯をくっつけない
- 下を向きすぎない
- あごをクッションなどに乗せたりしない
ことが大切です。
特に下を向くと、無意識のうちに噛みしめてしまうので、読書やゲーム時には注意が必要です。